青春狂想曲 ACT・4.5
「閑話休題」
「イルカ、イルカ・・・・」
聞き慣れない甲高い声に鼓膜をくすぐられてイルカはゆっくりと瞼を開けた。
「あれ・・・・」
ここは何処だろう。
ガイに無理矢理突っ込まれて、そのあまりの激しさに途中から記憶が途絶えている。
ぼんやりとあたりを見回すと、そこは無だった。
何にも無い。
白い空間に何故かイルカは学ランをきっちりと着込んで仰向けに倒れていた。
寝起きで意識がはっきりしないまま、ゆっくりとイルカは上体を起こす。
「イルカ、良かった・・・。気が付いたんだね!」
声はすれども姿は見えず。
この甲高いアニメ声は何処から聞こえてくるのか。
イルカは一生懸命あたりを見回した。
しかし、見回せば見回すほどにこの空間が尋常ではない事が分かる。
まず、壁が無い。そして、天井も無い。
何処までも白い空間が果てなく続いているのだ。
屋内なのか、外なのかもわからない。
イルカの背中にはぞくりと鳥肌が立つ。
この空間は一体なんなのだ。
「だ・・・誰だっ!!」
散々タイミングを逸してからイルカは誰何した。
「ぼく、ぼくだよ・・・」
だから誰だと聞いているのに。
もう一度誰何しようと思い切り息を吸い込んでイルカはふと右下に視線をやった。
さわさわと視界の端で蠢く緑色が気になった。
「・・・・」
イルカは無言であんぐりと口をあけた。
「ぼくだよ。うっきーだよ!!」
まず現実だと思えない。だがしかし。
イルカの視線の先では『うっきー君』とマジックで鉢に書き殴られた観葉植物が喜び溢れんばかりに葉という葉を打ち震わせている。
「う・・・うっきー?」
「うっきーだよ!!」
まるでダンシングフラワーのように、うっきーはしゃべるたびに全身をぐにゃぐにゃと揺らす。
「ぎゃーーーーーっ!!!!!!」
イルカは物凄い勢いで四つん這いで前方に逃げようとしたが「ぶっ」と鼻を打って前進を止めた。
振り返ると自分の足首に植物の蔓が絡まっている。
「わわわわわ!」
そのままズルズルとイルカは後に引き戻されてしまう。
うつ伏せのままで顔をあげると目の前にはうっきー君の鉢がある。
高さ50センチ程度の観葉植物の鉢だというのに、うっきー君からは数メートルに及ぶであろう蔓が生えて、それが自在に蠢いている。
「ぎゃーーーーー!!!」
とりあえずイルカは叫ぶ事しか出来ない。
植物というか、まるで化け物だ。
「イルカ、恐がらないで・・・・」
しかし、うっきー君のしょんぼりしたアニメ声を聞いてイルカの恐慌は少しだけ落ち着いた。
意を決してイルカはうっきー君に話し掛けてみた。
「お前・・・・何なの?」
根本的な問いかけにうっきー君は弾んだ声で答えを返す。
「ぼくはアロエ!!」
んなわけあるか!!
イルカは心の中で絶叫した。
あの、火傷に効く、というアロエか?ヨーグルトの中に入っているアロエか?
あのトゲトゲの肉厚の葉っぱのアロエか?アロエにこんなに長い蔓なんかあったか??
「ぼくはアロエ!!」
うっきー君は元気良く数メートルに及ぶであろう蔓を振り回した。
ぶんぶんと風を切る音が恐ろしい。
「そ、そうなんだ」
なにやらうっきー君は友好的だが、原始的な恐怖を感じてイルカはそれ以上ツッコムのを止めた。
「つーかさ。ここ何処?」
「ここは、イルカの夢の中だよ」
あ、夢オチかよ。
なーんだ、と。途端にイルカはリラックスする。
それならこれほどに非現実的な空間も、非現実的な植物も存在する事はおかしくないだろう。
なんたって、夢なんだから。
「へえ、そうなんだ。で、何でお前こんな所にいるの?」
イルカは掌を返したように気安くうっきー君に話し掛ける。
夢の中なんだから、植物と会話できてもおかしくないと思ったのだ。
「イルカに恩返しをしたくて」
「恩返し?」
「倒れたぼくを助けてくれたでしょ?」
「あっ・・・お前」
カカシの寝室に置かれていた観葉植物だ。
やっとこさイルカは思い出した。
それにしたって、うっきー君を倒したのはイルカ自身なのだから恩返しされるいわれもない。
「そんな、恩返しなんて気にすんなよ」
アロエに何が出来るというのだ。
イルカはうっきー君の申し出を断わろうとしたのだが。
「イルカが好きな事は知ってるよ!!」
うっきー君の甲高いアニメ声がイルカの鼓膜を叩いた。
「うう・・・」
キーンと耳が鳴る。
思わず両耳を両手で覆ったイルカだったが、両手が塞がったイルカに突如うっきー君の蔓が襲い掛かった。
蔓の先が四本にシュルシュルと別れてイルカの学ランのボタンをそれぞれ弾き飛ばした。
「何すんだ!!」
イルカの怒声もうっきー君はものともしない。
その下のワイシャツを蔓は器用に引っ張ると左右に勢い良くびりびりと引き裂いた。
「!!!」
イルカの上半身はあっという間に裸に剥かれた。
うっきー君の豹変振りにイルカはただただ驚くばかりだった。
「やめろ!何する!」
「イルカは気持ちいい事が大好きなんだよねー?」
そのアホ臭い科白が声は違えど誰かを彷彿とさせる。
「このクソアロエ!!」
鉢を蹴り壊してやろうとイルカは思い切り足を振り上げた。
その途端。
うっきー君は驚くべき変貌を遂げた。
50センチに満たないほどの大きさの観葉植物は、突如10倍ほどに膨れ上がった。
葉が密集した部分はまるで樹木の幹のように太くなり、その上を蔓がシュルシュルと何本ものたうっている。
「マ、マジか・・・・」
まるでゲームのボスキャラのように、うっきー君の姿は禍禍しい物になった。
高さが5メートルはゆうに超えるうっきー君を呆然とイルカは見上げる。
「イルカはエッチな事が大好きなんだよねー?」
でかくなったからか、うっきー君の声のトーンが少し低くなった。
シュッと蔓がイルカに向かって伸びた。
「ああっ!」
両手をそれぞれがっしりと蔓に巻き取られる。
「止めろ!!」
根元に蹴りを入れようと振り上げた脚までもうっきー君の蔓に絡め取られてしまった。
イルカの身体はふわりと宙に浮く。
宙に投げ出されたもう一方の足も難なくうっきー君の蔓に捕らわれてしまう。
イルカの両腕を縛り上げていた太い蔓の先端から一回り細い蔓がするすると伸びてきた。
それはイルカの腕を螺旋を描きながらどんどんと腕の付け根の方にあがってくる。
つつつ、と。蔓の先端はイルカの耳朶をくすぐり鎖骨の窪みをなぞり、胸の先端を見つけた。
まだ柔らかい乳首の周囲にぐるりと蔓は絡まり、それは乳首を硬く尖らせるように強弱をつけて巻きついて来る。
「んっ・・!馬鹿!や、めっ・・・」
細い蔓は乳首に巻きついて締め上げたり、かと思えば先端で押し潰すようにしたりなかなかバラエティに富んだ攻め方をしてくるのだ。
プクリとイルカの両方の乳首は立ち上がった。
「んっ・・んぅ!」
どんなに身体を捩っても細い蔓は何処まで追いすがってイルカの乳首に喰いついて来る。
蔓の先端がプクリと膨れたかと思うと、そこが口が裂けたようにパカリと空洞を覗かせた。
イルカの乳首にピッタリと蔓の先端が覆い被さった。
「やっ・・!うああぁっ!!」
その先端はきつくイルカの乳首を吸い上げてきた。
ビクビクとイルカの背がしなる。
「はっ・・ああっ!」
霞む意識の端でカチャカチャと音が聞こえる。
下肢が外気に晒されてからやっと、それがベルトを外している音だと気付いた。
両手両足を拘束されて、イルカは全く抵抗できない。
あれよあれよとイルカのズボンと下着は引き摺り下ろされてしまった。
「イルカ、気持ちいい?」
足首を掴んでいた蔓がどんどん上に伸びてくる。
「やだ!やめろっ・・・・」
イルカの性器は胸の刺激だけで完全に反り返っていた。
硬く育ったペニスに容赦なく蔓が襲い掛かる。
「ああーーーーっ!!」
何本もの蔓がぎゅうとイルカの陰茎を締め上げた。
強烈な刺激を受けながら、強烈な締め付けで精を放つ事ができない。
根元をきつく締め上げながらも、それぞれの位置で蔓がイルカのペニスをバラバラに締め付けてくる。
「や・・!あぅ!あっ・・・!!」
激しく嬲られながらも、解放する事も赦されずにイルカはぽろぽろと涙をこぼす。
ジワリとイルカの鈴口から滲み出した先走りの蜜をうっきー君の触手は見逃さない。
「んっ・・く!はっ・・!」
イルカの性器の先端の括れに蔓の先端は殺到して、執拗に小さな穴を刺激する。
その度にビクビクとイルカの身体は跳ねる。
「ひっ・・!ひあっ・・・」
今まで感じた事の無いような感覚に、イルカは全身を硬直させた。
なんと、蔓が一本イルカの尿口の中に潜り込んできたのだ。
「あっ、ああぁっ・・・!!」
つるつると、何処までも蔓は潜り込んでくる。
「う・・!あっ、ああ・・!」
未知の感覚にイルカは戸惑いながらも、息はますますあがっていく。
気がつけば後口にまで蔓は侵入を果たしていた。
それは数を増し、どんどん太くなっていく。
蔓は奥へ奥へ潜り込んでいく。
自分の内臓まで犯されるかのような錯覚に陥る。
「いっ・・・いやだあっ!!」
グチュグチュと耳を塞ぎたくなるような卑猥な音をさせてうっきー君の触手はイルカの後肛を蹂躙する。
植物が絶頂を迎えることなどあるのだろうか。
終わりが見えない行為にイルカは堪らずに叫んだ。
「もう、許してくれっ・・・・・!!」
「はーい、了解」
「・・・・・・・」
聞き覚えがある声にイルカはゆっくりと覚醒した。
目が覚めたはずなのに、相変らずグチュグチュと卑猥な音は部屋いっぱいに響いている。
それは自分の下肢から聞こえてくる。
自分は柔らかい布団の上に仰向けで寝ていて、思い切り開脚した自分の足が見える。
その足の間にはエロ教師が座り込んでいる。
自分は・・・服を着ていない!!
「うあっ・・・!」
ぐち、とイルカの後口の粘膜が音を立てた。
イルカの肛門にはカカシの指がずっぷりと差し込まれている。
三本は余裕で押し込まれているだろう。
奥を抉るようにずりずりと何度もカカシは指を出し入れする。
カカシのもう片方の手はしっかりと勃起したイルカのペニスを握り締めている。
「なっ・・なっ、何してっ・・・!!」
「ん〜、手当てしてただけだよ。薬塗ってんの。さすがにガイの巨根は辛かったでしょ」
ズチュと粘着質の音がまた響く。
カカシは指の腹で丹念にイルカの肉襞を撫でていく。
「やっ・・あっ!へ、変なとこ触るなっ・・・!!」
「だって、後ろ弄っただけで勃っちゃうんだもん。イルカかわいー」
カカシはきつくイルカのペニスを握りしめたまま上下に手を動かし始めた。
「あっ!あっ・・、ああ!!」
ガクガクと突き上げるように腰が揺れる。
イルカはひとたまりも無かった。
「んんーーーっ!!」
膨張したイルカのペニスの先端をカカシの掌が覆う。
イルカはカカシの手の中に勢い良く吐精した。
「お帰り、イルカ♪」
イルカは再び不本意ながらもとの獣の巣へ帰還を果たしたのであった。
ACT・5へ続く!