おまけエッチ。 (こちらが先に出来ていたので少し雰囲気が軽い・・・エロも温いです)




猫のような、人のような。
どちらとも判別のつかない生き物とカカシが暮らし始めて二ヶ月が経った。
平日は仕事が終われば真っ直ぐに家に帰り、休日ともなるとこの生き物にかかりっきりになる。
これではますます女と縁遠くなる一方だが、カカシ自身がこの生き物と過ごす時間を心地よいと思ってしまっているのだから救いようがない。



『イルカ』
今日は休日。
カカシは一歩も家の外に出ずに飼い猫の関心を集めようと必死だ。
だが、カカシの猫は忙しい時に限って纏わりついて来るクセに、カカシが構う気満々の時は必ずつれない素振りを見せる。
チラリとベッドの上からカカシに目線をくれると、猫は面白く無さそうにパタンと尻尾で布団を叩いて見せた。
ワイシャツの裾が捲れあがって、丸い可愛い尻が丸見えだ。
イルカの気を引こうとかかりきりになって、気がつけば貴重な休日の半分が終わってしまった。
我ながら、この猫に振り回されていると思う。
けれども、自覚しながらもこの猫にどんどんはまっていくのを止められない。
出会いは偶然で、家に拾って帰ったのもほんの気まぐれだった。
それでもイルカはするりとカカシの生活の中に入り込んで、あっという間に自分の居場所を確立してしまった。
最早、イルカ無しの生活など、カカシには考えられない。
恋とも、愛とも、言い切れない。
でも、家族の情とは違う愛欲込みの複雑な感情をカカシはイルカに抱いている。


当のイルカは、人語を話さないのでカカシの事をどう思っているのかはわからない。
しかしイルカには特別な夜がある。
発情期が週一回の周期であるのだ。
それはカカシの部屋に転がり込んでからすぐに始まった。
最初はカカシは面食らって、どうしてやればよいのか混乱をきたしたのだが、イルカのリードのもとお互いに一回ずつ遂情してその日は何とか落ち着いた。
一度熱を解放すればイルカの発情状態は落ち着くらしく、その後はけろりとしてカカシの胸元に擦り寄ってきていつも通りにイルカは眠りについてしまった。
収まらなかったのはカカシの方で。
すやすやと清らかな表情で眠りにつくイルカの隣で自慰をするわけにもいかず、一人空しくトイレに篭ったカカシだった。
その後も週一ペースでお互いを愛撫しあって熱を解放していた二人だが、イルカは事後に満たされた表情で眠りにつくのに対し、カカシは物足りなさを感じ悶々として眠りにつく日々。

もっと。どうにかして。
男同士でも深く結びつく事はできないだろうか。
ここ数週間、カカシが心を囚われている研究課題だった。
世間体を気にするカカシは書店でその手の本を購入する事などできるわけもなく。
毎夜ネットで未知なる世界の扉を開き、男同士の性交について知識を深める日々。
そこそこに一通りの知識を身に付け、どうにか必要な道具も手に入れて。
発情予定日の今夜、カカシはとうとう身に付けた知識を実践で試そうと心に決めたのであった。


『イルカ』
もう一度カカシは声をかける。
イルカはベッドの上で変わらずに尻尾をパタンと布団に叩きつけて見せる。
追われると逃げる天邪鬼なのだ。
なので、カカシは押してから引いてみる。
『あっそ。じゃあ俺、これからちょっと出掛けてくるわ』
ふいと踵を返してカカシは寝室を出る。
コートを手に取り、財布と携帯をポケットに押し込む。
居間を出て、玄関に向かい靴を揃えて出したところで、どし!と背中に重みが圧し掛かった。
カカシは笑いを口の中で噛み殺す。
『なーに?俺は今から出かけるの。忙しいの』
『んんーー!!なぁうっ!!』
イルカは抗議の声を上げて、カカシの背中に張り付いたままカカシの耳の軟骨をギリギリと噛み締めてくる。
結構痛い。
が、カカシは我慢する。
『なに?そんなに俺に居て欲しいの?』
『ヴヴゥゥ・・』
認めたくなさそうな声を上げつつも、イルカはカカシにしがみ付いて離れない。
駄目押しで、カカシはイルカを引き摺ったまま玄関のドアのノブを回して見せる。
『んなあうぅっ!!』
イルカはカカシの上半身に四肢を絡みつかせて、カカシの首筋に思い切り八重歯を食い込ませた。
これもかなり痛い。
それでもカカシはじっと我慢する。
カカシがじっとしているのを確認すると、首筋に食い込ませた歯を外して、今度はペロペロとカカシの首筋をイルカは舐め始める。
イルカの舌が這う感触を受けて、カカシの背筋をぞくりと熱が立ち昇ってくる。
でも、まだイルカの発情は始まっていない。
平時のイルカに手を出して、カカシは以前こっ酷く噛み付かれ、引っ掻かれた。
獣の性の方が勝るのだろうから、人間のようにいつ何時でもセックスを出来る訳でもないのだろう。
『ハイハイ、分かりました。出掛けたりしないから』
イルカを背中に張り付けたままカカシは寝室へと引き返した。
ベッドに腰を下ろしても、イルカは用心深くカカシに纏わりついて離れない。
コートを脱いで、ベッドに仰向けに寝転がって見せるとようやくイルカは安心したのか、カカシの上に圧し掛かって胸元にゴリゴリと額を擦りつけた。
カカシが出かける前後はイルカは酷く甘えたになる。
帰宅した後の歓迎振りと、今の状況は少し似ている。
平日は一人で寂しい思いをさせているのだろうと、少しカカシの胸が痛む。
それと同時に、イルカには自分しか居ないのだと思うと、歪んだ喜びがどうしても込み上げてきてしまう。
無性に愛しくなり、カカシはイルカの背中に手を回してぎゅうと抱きしめる。
『んん・・・んなぁ』
イルカの鳴き声にいつしか甘さが加わる。
かすかに、カカシが抱えているイルカの細腰もゆるりと揺れ始めた。
カカシが窓から外を見ると、日が落ちる直前。
濃いオレンジの光が部屋の中を満たしていた。
昼と夜が入れ替わるちょうどその時だった。
時間差は、夜であったり、昼であったりとその週によって差があるが、日曜日に発情が始まるのには変わりがない。
だから、カカシは貴重な休日に何処へも出かけられないのだ。


(落ち着け、俺)
女を抱く時とは、少なからず勝手が違うだろう。
今までのものは、局部への愛撫をお互いに施すだけでそんなものは自慰の延長でしかない。
今日はイルカときちんと手順を踏んで、セックスがしたい。
カカシは既にカカシの股間をまさぐり始めているイルカの手を押さえつけた。
『なーぅ』
イルカが少し不機嫌そうに鳴き声をあげた。
本当はイルカを下に組み敷いて事を進めたいところだが。
自分に圧し掛かったままのイルカの後頭部に手を回し、カカシはゆっくりと引き寄せた。
不思議そうにゆるく口を開けっ放しのイルカの唇を軽く食んでから、カカシは舌をイルカの口内に差し入れた。
クチュリと濡れた音がする。
カカシはイルカの唾液を吸い上げながら、口腔内を丁寧に舌先で探っていく。
イルカは何をされているのか理解できないのかもしれない。
カカシにされるがままに薄く口を開けつづけている。
だらりと弛緩したイルカの舌を掬い上げて、カカシは優しく自分の舌を巻きつけて吸い上げる。
『んん・・・ふ・・』
息継ぎをするタイミングがつかめないのか、イルカは顔を赤くして懸命にカカシを受け入れる。
『・・はぁ・・』
ようやくカカシから解放されて、イルカは新鮮な空気を肺に吸い込む。
二人の唇を透明な糸が伝う。
イルカは無意識にその糸をぺろりと舐め取る。
意識しないイルカの艶かしい動作にズクリとカカシの腰が疼いた。
『これが、キスだよ。覚えておいてね・・・・』
相変らず不思議そうな顔をしているイルカをそのままに、カカシはイルカのワイシャツのボタンを外していく。
パラリとイルカの肩から布をはずせば、下半身には何も身に付けていないイルカは一糸纏わぬ姿になる。
見ればイルカの雄は硬く反り返って、先端は既に密が溢れ出している。
イルカは一度達してしまえばその週の発情は終わってしまう。
切なげに腰を揺らしつづけるイルカを可哀想にも思うが。
『もうちょっと待ってね・・・』
カカシは眼前に晒されたイルカの胸の突起に舌を這わせる。
『んんん・・・?』
カカシは上体を軽く起こして、イルカの腰を引き寄せるときつくイルカの胸の飾りを吸い上げてみた。
ピクンとイルカの身体が揺れる。
『気持ち良くない?』
カカシの舌の上でイルカの突起はますます硬くなる。
軽く歯を立ててみると、イルカの背中がしなった。
イルカはますます胸をカカシに押し付ける形になる。
舌先で突起を転がしながら、もう片方は指の腹で擦り合わせるようにカカシは刺激を与える。
『・・ふぅ・・ん、なっ・・!』
イルカは自身の先端をカカシの腹に何度も擦りつける。
先走りの蜜がカカシの服を濡らした。
『勝手にイカないで』
カカシの服の摩擦で上り詰めようとしていたイルカの根元をカカシは強く握りしめた。
『んんーー!!なあうっ!!』
カカシの両肩にギリと爪を立てて、イルカは辛そうに眉根を寄せた。
目尻からはぽろぽろと涙が零れ落ちる。
イルカの性器は可哀想なくらい膨れ上がっている。
この状態で待たされるのは、とても辛いだろう。
『ごめん、もうちょっと待って』
カカシはサイドテーブルの引出しから急いで一本のチューブを取り出す。
口でくわえて片手で器用にフタをあけた。
ぎゅうと唇で中身を手の中で押し出すと、指の腹で練り合わせて人肌に暖める。
粘着質の淫猥な音が寝室に鳴り響いて、カカシの僅かに残った理性を押し流そうとする。
片手でイルカの根元を抑えたまま、もう片方の手をイルカの尻の間に潜り込ませる。
開放を求めて緊張しているイルカの身体は後口もきつく緊張していて、指一本もぐりこませるのがやっとだった。
解放を塞ぎとめている手を少し緩めて、上り詰めない程度の緩やかな刺激をイルカの性器に与える。
途端に少し弛緩した身体は、カカシの二本目の指を何とか飲み込んだ。
前の刺激に気を取られているのかイルカは後を探られてもまったく抵抗を見せない。
カカシはチューブの中身をイルカの中に塗り込めるように何度も指の抽挿を繰り返す。
指の腹でしっかりと後腔を押し広げるように何度も出し入れをする。
指先にふっくらと当たる部分をカカシは何とはなしにぐっと押してみた。
『んんぅっ!!』
ビクリとイルカの雄が質量を増したので、カカシは慌ててきつくイルカの根元を締め直した。
『んなっ!なぅー・・』
焦らされすぎて、イルカは身体の力を無くし始めた。
向かい合わせにカカシに跨りながら、くたりとカカシの首筋にイルカは顔を埋める。
イルカの性器は白い肌に反して、痛々しいほど赤く張りつめ、ぽたりぽたりと涙を流して解放を待ちわびている。
(い、今のが前立腺か・・・・)
イルカを可哀想に思いつつもカカシはネットで培った知識を着々と実践で試している。
イルカの蕾の中に三本目の指が潜り込んだ。
入り口を特に念入りに解しながらカカシはしっかりと中を広げていく。
『そろそろ・・・いいかな』
ぬるりと後口からカカシは指を引き抜くと、自分の性器を下着から引きずり出し、程よく解れたイルカの入り口にあてがった。
フッフッと、短く息を吐きながらイルカはカカシの首筋に顔を埋めたままだ。
ぐちと粘膜がめくれ上がる音がする。
少しずつ腰を揺らしながらカカシは奥へと侵入を試みる。
『んん・・あぅぅ・・・』
カカシの性器がイルカの中に潜り込むたびにイルカの口からは、喘ぎ声とも、鳴き声ともつかない甘い吐息が漏れる。
ズッズッと、粘膜を擦り上げながらカカシは最奥を目指す。
締め付けは強烈で、カカシも少なからず絶頂を堪える我慢を強いられる。
『く・・入った・・・』
フーフーと荒い息で、イルカは懸命に異物感に耐えているようだ。
想像以上のいじらしさに、カカシの雄はズクリとまた大きくなってしまう。
ピクンとイルカの背中が戦慄いた。
『動く・・・よ』
カカシはイルカの細腰を両手でしっかり掴んで、イルカの性器に与えつづけていた戒めを解く。
イルカを持ち上げてはカカシは自分の腰の上に再び押し付ける。
『んんっ!んなぅっ!!』
イルカの後口はぎちぎちとカカシを締め付けて、僅かな余裕しかない中を何度もカカシが行き来する。
再び侵入する時には、否応なくイルカの前立腺はカカシの先端に擦り上げられる。
長い間塞き止められたイルカの蜜はようやく出口から一斉に溢れ出した。
『ううんんーー!んぅー!』
ふうふうと唸りながらイルカは白濁した液をカカシの腹に迸らせた。
イルカの今週の発情は終わってしまった・・・。
カカシはまだ達していなかったが。
イルカと繋がる事が出来ただけでも良しとするか、と。
カカシはイルカの細腰を持ち上げた。
ずるりとカカシ自身が抜けそうになると、どうした事かイルカはカカシの首筋にしがみ付いてきた。
ぐいぐいと再びイルカはカカシの上に腰を落とそうとする。
『あ、嘘・・・・』
カカシの雄は再びずぶずぶとイルカの蕾の中に埋め込まれていく。
『んん・・・んな、ぁ・・』
甘い吐息を漏らしながら、イルカは自らカカシの上で腰を揺らし始める。
髪を振り乱して、潤んだ瞳でカカシを見下ろすイルカに感覚的にも、視覚的にもカカシは煽られる。
カカシが角度を変えて前立腺を先端で抉ると、イルカは勢い良く背中をしならせた。
顔を紅潮させて、遂情した後も快楽を追うイルカ。
『ああ、たまんない・・・』
自ら快感を拾って、イルカの雄は再び力を持ち始め、頭をもたげ始めた。
潤滑剤と自らの性器から溢れ出す先走りで結合部からはいやらしい音が絶え間なく聞こえてくる。
ぐっと、明確な意思を持って、カカシがイルカのポイントを抉るとその拍子にイルカは二度目の絶頂を迎えた。
『んん、ううぅ・・・』
ビクンビクンと肩を震わせながら、イルカはカカシの腹に向かって飛沫を浴びせた。
ぎゅうと後口を締められて、カカシもようやくイルカの最奥に精を放った・・・。



初めてセックスをして、一晩に二度の絶頂を迎えたイルカは気を飛ばしてしまった。
カカシはこれまたネットで培った知識を活かしてイルカの後始末をする。
(凄かった・・・)
弛緩したイルカの身体を抱き上げて、カカシはしばらく快感の余韻に浸っている。
それにしても。
イルカは一度達すれば、性欲が無くなる訳ではないらしい。
今日、二度目をする事が出来たのは途切れる事なく快楽が与えられていたからだろうか。
(また、研究テーマが増えてしまった・・・・)
無駄に頭が良いので、下らない事や、どうでも良いと人が思うことに、心血を注いで没頭してしまうカカシ。
こういう所が女に嫌われるのだとは気付いていない。
まあ、しばらくは世の女性に迷惑をかける事なく、イルカの謎の解明に没頭するであろうカカシであった。


おしまい。

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