その男はデイダラが身につけている外套と同じ物を着ている。
誰だこいつ。こんなあられもない格好を見ず知らずの人間に見られてイルカの頭は沸騰しそうだ。
「ふん・・・。悪くないな・・・」
えらく整った顔をした黒髪の男が自分に顔を近づけてくる。
「ん!んむ・・・!」
男が噛み付くようにイルカにキスをしてきた。
顎を強い力で掴まれ、口をこじ開けると男はイルカの口内を嬲り、引き抜けると思うほどに強くイルカの舌を吸い上げる。
「んん!んっ!」
痛みにイルカの目尻には涙が浮かんだ。それに気付いてデイダラが男に抗議する。
「おい!イタチ!せっかくアナルが緩んだのに、また閉じちゃったぞ、ウン!」
プリプリ怒るデイダラを前にイタチと呼ばれた男は意に介さずにイルカの柔らかな唇に歯を立て唾液と共に吸い上げる。
やっと解放された頃にはイルカの口元から喉元にかけて、どちらの物とも判断がつかない唾液が広範囲を濡らしていた。
嵐のように口付けられてイルカは呆然と目を見開いたままでいる。
「デイダラ、場所を変われ」
「まあったく!イタチは俺様なんだからなー、ウン!」
文句を言いつつもデイダラはイルカの足の間からイルカの上半身へと場所を移動した。
イルカは混乱の極みにいた。
せっかく、このホモばかりの学校で気の合う友達がみつかったと思ったのに。
デイダラもホモだったというのか。
それで、デイダラの仲間らしいこの男にもやっぱりヤラれてしまうのだろうか。
「う・・・うえ・・」
急激に哀しくなりえぐえぐとしゃくりあげて泣くイルカの頭をデイダラは優しく撫でる。
「イルカ、怖がらなくていいぞ。痛い事はさせないから。暁倶楽部の入部テストなんだ、ウン」
「デイダラの言う通りだ。受けの素養があるかどうか確認するだけだ」
二人の言うことは意味不明だ。
(暁倶楽部って、ボランティア団体だろ・・・・)
抵抗しようにもカカシの馬鹿が全身緊縛の上放置なんかしてくれるものだから。
これじゃあ、カカシの言う通りに気をつけようにも、自分で自分の身を守ろうにも、どうにもできない。
(カカシの馬鹿やろー!馬鹿やろー!!馬鹿やろーっ!!!)
内なるイルカは怒り狂って大暴れしているのだが、現実のイルカはせいぜい手足の指の先くらいしか自由に動かせない。
デイダラがイルカのシャツのボタンを外して荒縄の脇からシャツを引き抜く。
露になったイルカの胸元をデイダラはうっとりと見つめた。
「イルカは何処もかしこもピンク色だな。可愛いなあ、ウン・・・」
「んっ・・!」
デイダラが指の腹で揉み込むようにイルカの乳首を刺激する。
すぐさまイルカの乳首は硬く尖った。
「は、あ・・!あっ・・」
ビクビクとイルカの胸が上下する。
デイダラはイルカの乳首に吸い付いた。
舌先で転がし、歯を立てて、きつく吸い上げる。
「胸もかなり感じるようだな・・・・」
イルカの様子を見て冷静にイタチは感想を言う。
「こっちも可愛がってやるからな、ウン」
「ひあっ・・・!」
デイダラが右掌をイルカの反対側の乳首に押し当てた。
「や、嫌だあっ・・!!」
デイダラの掌の唇がまだ柔らかい反対側のイルカの乳首を挟み込んで揉む。
まるで食むように、その唇はもごもごと動く。
その感触にイルカの肌が粟立った。
舌の平でぺろりと舐めあげ、デイダラと同じようにカリと歯を立ててくる。
「イルカ。何も考えないで気持ち良くなればいいんだぞ、ウン」
チュウとまたきつくデイダラがイルカの尖った乳首を吸い上げる。感じすぎて痛いくらいだった。
「そうだ、何も考えるな。受け手は相手に身を委ねるだけでいい」
「ああぁ!!」
言うなり、イタチは指をイルカのアナルに突き立ててきた。
何か潤滑液で濡らされていたようだが、突然に閉じてしまった後口を無理矢理開かれてイルカは痛みに全身を強張らせた。
身体の強張りに応じてキュウと締まる粘膜をイタチは押し返すようにして指の抽挿を繰り返す。
「ここを弄られる事を覚えたら、お前は男無しでは居られなくなる」
「あうっ・・!」
電気が走ったようだった。
いつもカカシが執拗に抉る場所だ。萎えた自分の性器が頭をもたげ始めたのが見なくても分かる。
「ん・・・。なんだ、経験があるのか」
イタチの言葉に再びイルカは赤面した。
「なら、気を使わなくてもいいな」
ずるりと指が引き抜かれて、息をつく間もなく指と比べものにならない熱がイルカのアナルに宛がわれる。
ぐぐっと、イタチの亀頭がイルカの粘膜をめくりあげて尻の間に潜り込んでくる。
「ぐ・・・、う・・」
何度犯されても、最初の異物感にイルカは慣れる事が出来ない。
「イルカ!頑張れ!」
場違いに明るいデイダラの声援が飛ぶ。
何を頑張れってんだ、バカヤロウ!
などと叫ぶ余裕はイルカには無い。
「いっ・・ああ・・!」
先端の太い部分が入り口を通過した。
その後はずりずりと熱い肉棒がイルカの粘膜を押し開きながら中へ中へ侵入してくる。
「ふ・・・・」
自分のペニスをイルカの尻の中に全て押し込めてからイタチは満足げに息をついた。
「イタチ、どうだ?」
「かなり・・・具合が良いな」
イタチはイルカの締め付ける感触を楽しむように抜き差しをせずに腰をぐりぐりとグラインドさせる。
ペニスの形がリアルに伝わってきてイルカは辛い。
さっさと済ませればいいものを。
やっとイタチは腰を振り始めた。段々と振り幅を大きくしていく。
ギリギリまで引き抜いては、最奥まで一気に穿つ。
かなり余裕があるのかイタチの腰の動きはバリエーションに富んでいた。
「イタチは遅漏だからなあ。イルカ、頑張れよ、ウン」
デイダラの言葉にイルカの目の前は暗くなった。
遅漏って、どの程度の遅漏なのだ。
「ああーーっ!」
下から突き上げられるように穿たれて、イルカの前立腺が強く刺激される。
イルカのペニスが更に固くそそり立った。
先端の窪みからはぷくぷくと白い蜜が湧いては竿へとろりと流れる。
「あ・・!あぅ・・!ああっ・・!」
イルカの反応を楽しむようにイタチはガツガツとイルカの尻に腰を叩きつける。
涙と唾液でグシャグシャになったイルカの顔は、普段の屈託の無さとギャップがありひどく煽情的だ。
「イタチー。俺もイルカに入れたいなあ、ウン」
イルカが理性を失って乱れ始める様子を見て、デイダラは指を咥えてぽつりと零した。
「・・・いいぞ」
自分が達するにはまだ足りなかったがイタチはあっさりとイルカのアナルから自分のペニスを引き抜いた。
デイダラは急いでズボンの前を寛いで既に硬く勃起していたペニスを引き出した。
数回自分で扱き、更に硬くたたせるとイルカの少し口をあけたままの後口に狙いを定める。
「う、あ、あ・・。イルカ、熱い・・・」
ゆっくりと、絡みつくような熱さを楽しむようにデイダラは腰を進めた。
「ん・・あ」
イルカは相手が変わった事に気付いていないようだ。
とろりと黒い瞳は溶けて、甘い喘ぎ声が絶えず口の端から漏れる。
恍惚とした表情でゆるゆると腰を動かしていたデイダラが突然動きを止めた。
「な・・・イタチ・・・?」
デイダラのズボンが膝まで引き下ろされて、イタチに臀部を剥き出しにされたからだ。
「俺も楽しませてもらう」
デイダラの尻の間にぐりとイタチの指が潜り込んでくる。
「な、何するっ・・・!」
さすがのデイダラもこれには慌てた。
今、イルカとセックスをしている最中だというのに。
イルカの尻を貫いているデイダラの、その尻をイタチはどうするというのだ。
「体勢的には無理ではない」
「んああっ!」
イタチの長い指が一気に押し込まれてデイダラは背中をそらせた。
デイダラが背中をそらせた事でイルカとの結合が深くなる。
前と後を同時に強い刺激が襲い、途端にデイダラに余裕が無くなる。
イタチの指が迷い無くデイダラの前立腺を探り当てる。
「や、やあっ・・!イタチ!!」
「く、ああっ・・!」
デイダラのペニスが一回り大きくなり、イルカが鳴く。
「お前は俺のサイズに慣れているだろう?」
良く慣らしもせずにイタチはイルカに覆い被さるデイダラの尻に猛ったままの性器をつきたてた。
「ああぁーーーっ!!!!」
イタチはデイダラの苦しげな様子に構わずに根元まで自分の腰を押し付ける。
自分の身体を支えきれずに覆い被さってくるデイダラを受け止めて、無理な体勢でデイダラを受け入れていたイルカは苦しそうに呻いた。
無理矢理にこじ開けられたが、デイダラの入り口は皮膚をピンと伸ばして切れる事なくイタチのペニスを飲み込んでいた。
「そろそろ、一度イクか」
イタチは一人ごちると、自分のからだの下の二人に構う事なく激しく腰を振り始めた。
「や、待って・・!イタチッ・・・」
イルカとイタチに挟まれてデイダラは突き上げられるがまま壊れた人形のように身体を揺らした。
「は・・ああっ!」
イタチが突き上げれば、デイダラのペニスはその度にイルカのアナルを深く貫く。
イルカの意識は既に朦朧として、デイダラのペニスが深く突き刺さる度に弱々しい喘ぎ声をあげた。
半ば上体を倒したデイダラの腹部にイルカのペニスの先端は擦られて、硬く勃起したまましとどにデイダラの服を濡らしている。
「あーっ!!あああぁ!!」
イルカの肉襞に性器を扱かれ、前立腺を何度もイタチに責められてデイダラはその刺激の強さに半狂乱で泣き続ける。
「ひああぁ!!!」
一番最初に達したのはデイダラだった。
イルカに思い切り縋りついて、デイダラはビクビクと尻を痙攣させた。
「くっ・・!デイダラ、そのまま締めろ」
イタチはデイダラの腰を強く掴み激しく腰を振り下ろし続ける。
デイダラの会陰に膨らんだ陰嚢を思い切り押し付けてイタチは腰を震わせた。
「ふ・・・あ・・」
イルカの上でぐったりと弛緩したまま、デイダラは熱い飛沫を感じて身体を震わせた。
デイダラがイルカを見下ろすと、既に意識を飛ばしているようだった。
イタチに挿入されたまま、よいしょと身体を引き起こすと自分の腹の下で半立ちのイルカのペニスが震えている。
「このままじゃ、可哀想だな」
デイダラは右手の唇でイルカの性器を咥えると何度も掌を上下させる。
「う・・ああ・・」
小さくイルカが喘ぐと共にデイダラの手の中にトクリと白い蜜の塊が吐き出された。




何とも陽気な話し声がする。イルカは意識を取り戻した。
「イタチー。オレをやってもしょうがないだろ、ウン。イルカを試さなきゃー」
「それもそうだったな。でもまあ、合格だろう・・・」
「あ、イルカ。目、覚めたか、ウン?」
身体を動かそうにも長い間縄で縛られていて感覚が無い。
荒縄はすべてほどかれて、身体は自由になっていたのだが。
「うみのイルカ。暁倶楽部はお前を歓迎するぞ」
「良かったなあ、イルカ!」
「・・・・」
だから、何の話だ。
イルカは無言で床の上に横たわったままでいた。
「よし。早速オカマの所に連れて行くか」
イタチがぐいとイルカの腕を掴んだ時、ぐわらと教室の戸が開けられた。
「騒がしいと思ったら・・・。お前ら、何をやってやがる・・・・」
教室の入り口で咥え煙草をしながら猿飛アスマがデイダラ、イタチ、イルカを見据えていた。
イタチは全く表情を変えずにアスマを見返し、デイダラは見つかっちゃったなー、などと呑気な声を出した。
イルカに至っては床に転がったままピクリともしない。
着衣が乱れているのはイルカだけだ。放心状態なのも。
「お前ら・・・強姦か?和姦か?」
「うーんと・・・。ちょっと・・強姦か、ウン?」
ゴチンゴチンと鈍い音がした。
「いてー」
「・・・・(怒)」
イルカが首をめぐらすと、イタチとデイダラがそれぞれ頭をさすっていた。
アスマがそれぞれに拳骨を落としたようだ。
「くぉら、お前ら!和姦はともかく、強姦は駄目だろうが」
「ごめん、先生ー。これからは気をつけるよ、ウン」
「まったくだ。これからは気をつけろよ」
それだけ?!
強姦に対するアスマのお咎めはそれぞれ拳骨一つずつ・・・・。
和姦なら学校でもOKなのか。
イルカの放心状態は続く。
「お前ら、授業を抜け出してきたんだろ。次の授業はきちっと受けて来い。いいから行け」
「はーい」
「わかった」
イタチは用は済んだとばかりにすぐに教室を出て行った。
「イルカ、先に行ってるからな」
何事も無かったようにニッコリとイルカに笑いかけてデイダラは軽やかな足取りでイタチの後を追う。
「・・・・・・」
アスマと共にイルカは教室に残された。
「保健室に行・・・・」
「保健室はいやですっ!!!」
渾身の力でイルカは叫んだ。
呆けたままだったイルカが突然激しい拒絶を見せ、アスマは目を丸くする。
「・・・ったく。めんどくせぇ・・・」
身体の力がまだ入らないイルカの制服の乱れを直してやると、アスマはイルカを抱きかかえて空き教室を後にした。




ACT・6へ続く!



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