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カカシが姿を消してそれほど時間も立たずにカラリと入り口の戸が開けられる音がした。
「こんのっ・・!!カカシ!早く縄と・・け・・・」
思い切り身体をねじって入り口に顔を向けると、そこにはイルカの想像とは異なる人物が立っていた。
デイダラはきょとんとして不思議そうな顔でこちらを見ている。
「デイダラッ・・・!いやっ・・・これは!!」
イルカの顔は赤くなったり青くなったりする。
しかし、どのようないい訳も浮かばなかった。
亀甲縛りを服の上から施されて手は後ろに拘束されている。
その上、下半身はM字開脚の上で緊縛されズボンの下で股間を膨らませている。
そんな自分をどう言い繕う事ができるのか。
「お楽しみ中だったか、ウン?」
イルカは物凄い勢いで首を横に振る。
「ち、違う!!デイダラ!早く助けてくれっ!!」
「んー、助けて欲しいのか?」
「デイダラ!早く!!」
イルカの必死さにデイダラは頷いてイルカの身体に手を伸ばす。
助かった。あの変態教師が戻ってきたら散々身体を弄り倒されるに決まっている。
自分の身体に触れるデイダラを感じて安堵と共にイルカは身体の力を抜いた。
「・・・・ん?・・・」
「今、楽にしてやるぞ、ウン」
「う・・ん・・?」
荒縄をクイと引っ張ったり、何故か服の上からイルカの身体を撫でまわすデイダラ。
何をしているのだろう。
クイクイとデイダラが荒縄を引っ張るたびに、股間の間に通された部分が巧妙にイルカの性器を刺激する。
そのたびにヒクンと身体が震えて、それはデイダラに隠しようも無く、イルカの顔は恥ずかしさにどんどん火照っていく。
結び目が固いのだろうか。とにかく、早く解いて欲しい。
一向に身体が荒縄から解放されずにイルカの頭の中には疑問符が飛び交う。
「デイダラ・・・?縄、解けないのか・・・・?」
「ウン・・・、まずこれ辛いだろ。楽にしてやるからな」
「なっ?!」
デイダラがするりと手を伸ばし、イルカの股間全体を揉み込むように手を動かし始めた。
「えっ?!ちょっ・・、まっ・・!デイダラ!」
イルカの驚きを他所にデイダラはいつものにこやかな表情でイルカのズボンのファスナーを一息に降ろす。
トランクスの小窓からイルカのペニスを引きずり出すと、デイダラは真上を向いてそそり立つその先端に右の掌を乗せる。
「や、何っ・・!」
イルカの亀頭をデイダラは包み込むようにして掌で覆っているだけだ。
それなのに、イルカの先端の柔らかな肉全体や鈴口の敏感な部分を熱く濡れた何かがヌルヌルと動き刺激する。
まるで口淫をされているような感触にイルカの内腿はガクガクと揺れた。
「な・・!あっ、・・・あ!」
「俺のゴッドハンドにはみんなが悦んでくれるぞ、ウン」
デイダラは右手でするするとイルカのペニスを撫でまわしているだけだというのに、どうしてこんなにも強い刺激が与えられるのだろう。
指、掌の他に、自在に蠢く何かがイルカの性器の上を熱心に這いまわっている。
デイダラは右手をイルカの亀頭に固定させたまま、左手でイルカの陰茎を少し強めに扱きあげる。
「くっ、うあっ・・!」
堪えようにも、イルカはデイダラに抗えずにどんどん解放に向かって追い立てられる。
先端の括れや雁の縁、裏の筋などチロチロと、何かが刺激を与えながら忙しなく動いている。
「んっ・・んん!!」
イルカは背中を逸らせて与えられる快感に歯を食いしばる。
「感度は物凄く良いな、ウン」
ペニスの先端を何か硬いものが引っ掻く。
仰向けに転がったまま、イルカはその刺激に堪らず腰を突き上げた。
一瞬陰茎が膨張してから、鈴口からは勢い良く白濁の蜜が飛び出す。
「うああぁっ!」
焦らされた後の待ちわびた吐精にイルカの頭は真っ白になった。
気持ち良過ぎて、デイダラが傍らでじっと見下ろしている事などイルカはしばらく忘れていた。
「たくさん出たなあ。色も濃くて量も多いし。溜まってたか、ウン?」
遂情して柔らかく力を失ったイルカのペニスをデイダラは執拗に刺激している。
熱く濡れた何かに包まれて全体を吸い上げられたりする。
口で愛撫をされているのか。
「よ、せっ・・。デイダラ・・・」
少し頭をもたげて自分の足の間に目を向けると、デイダラはイルカの股間に静かに手を置いているだけだ。
でも、イルカのペニスは絶えず何かに嬲られている。
萎えた性器が揺れるたびにちらりと、ぬめって光る赤いものが見えた。
「デ・・・ダラ・・・。それ、何・・」
デイダラに無体を強いられている事も忘れてイルカは素でデイダラに問いかけた。
「んー。俺の大切な商売道具だ、ウン!」
無邪気な笑みでデイダラは右の掌をイルカに突き出した。
「!!!!」
世の中には自分の物差しで計りきれないものが数限りなくある。
ちょっと頭の足りないイルカはそんな事は特に人一倍なのだが、これはイルカでなくとも驚くだろう。
デイダラの掌には可愛い顔とは裏腹に、何ともグロテスクな左右に大きく開いた人の口としか形容できない物が付いていた。
その口からは長く太い舌がだらりとはみ出していて、口の端からは涎がだらしなく流れつづけている。
その口の端は少し白く汚れていて、それが自分の精液だと気付くとイルカの背筋は凍った。
その舌がイルカのペニスを舐めまわし、その歯がイルカの亀頭に歯を立てたのだ。
青くなったイルカを見てデイダラは哀しげにクスンと鼻を啜る。
「イルカ・・・。オイラの事、気持ち悪い・・・?」
イルカはハッとした。
「・・デイダラ・・・」
あからさまに自分は怯えた顔をしてしまったのだろう。
デイダラから受けた仕打ちはスポーンと頭から抜けてしまい、俯いたデイダラを見てイルカの胸が痛んだ。
「オイラの事、化け物だと思う?もう、オイラとは・・・友達でいてくれないのか?」
「・・・そんなことない」
「じゃあ、何があっても・・・オイラと友達でいてくれる?」
首を傾げた拍子にデイダラの大きな瞳から涙が一粒零れたりするもんだから。
イルカは思わず頷いてしまった。
「そっか!良かったなあ、ウン!」
デイダラは元気を取り戻してくれたようだ。
イルカもホッと胸を撫で下ろしたのだが、デイダラに物凄い力で膝裏を押されてイルカの尻が浮き上がった。
今度は何をするというのだ。ドッとイルカの全身から汗が噴き出す。
「デ・・・デイダラ・・・。もう、いいよ。早く・・・縄を・・」
「後ろの具合も確かめないとな、ウン」
股間部分の荒縄があっけなく解かれた。しかし、足をM字に固定する縄は外してもらえない。
「あっ!」
ぺろりと、太腿の付け根辺りまでズボンとトランクスが一気にずり下げられた。
思い切り開脚しているのだからイルカのアナルはデイダラに丸見えだ。
「うわあ。イルカって、案外色白なんだな、ウン。こんなに綺麗な色した肛門は初めて見たな」
「デイダラッ!!いやだ!見るなっ・・・!!」
イルカの顔は瞬時に紅潮する。
デイダラは更に膝裏を押す。身体を窮屈に折り曲げられて、苦しさと恥ずかしさでイルカの顔はますます赤くなった。
アナルを真上に向くようにして、ひくひくと緩んだり締まったりする粘膜に今度はデイダラ自身の口が近付いていく。
イルカからは股の間で止まったズボンの所為で直接その光景を見る事は出来ない。
でも、自分の陰部に近付いていくデイダラの頭を見て、これからデイダラが何をする気なのか容易に想像がついた。
「ひ・・!あぁ・・」
ぬるりと熱くぬれたものが自分の尻の間をすべる。
しばらくは固く閉じた蕾の表面をヌルヌルとその熱は蠢いていたが、少しずつ蕾の中心を強く押し開いていく。
デイダラが舌を使ってゆっくりとイルカの後口を解していく。
「や・・・、デイダラ・・・やめ・・」
クチュクチュと濡れた音が尻の間から聞こえてくる。
デイダラはイルカの腰を抱えてかがみこみ、熱心に舌先でイルカのアナルに舌を差し入れてくる。
「ふ・・、う・・」
「デイダラ、そんな解し方ではいつまでたっても挿入できないぞ」
混濁しかかったイルカの意識が、突然降ってきた声に引き戻される。
イルカが瞑っていた目を開けると、真上から自分を見下ろす男がいた。