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一度達して脱力したイルカの身体の中心にゲンマは容赦なく指を突き立てた。一応潤滑剤を指に乗せていたとはいえ、ひっそりと閉じていた蕾を無理やりこじ開けられて、イルカは背を反らせて悲鳴をあげた。
「うっ・・うう・・」
噛み締めた歯の隙間から嗚咽が漏れだした。ゲンマはハッとして動きを止める。
「イルカ?わりぃ」
「あ〜あ。ゲンマ泣かせちゃったよ」
イルカの足の間にアオバは座り込んだ。アオバはイルカの目尻から零れる涙をぺろぺろと舐め取る。
部屋の空気が変わったことにイルカは驚いて我に返った。
目の前には湯治部幽霊部員、三年の山城アオバが満面の笑みでこちらを見ていた。全裸で。
驚きが肛門括約筋に反映されゲンマの指を思い切り締め上げた。
「う〜わ、きっつ・・・。イルカ、お前良く締まるにもほどがあるぜ」
まだ指は一本しか挿入されていない。潤滑剤を内部に塗りこめるようにゆっくりとゲンマは抽挿を繰り返しはじめる。
「ん・・・はっ・・あぁ・・」
ここ数日で慣らされた後口は、受ける刺激を痛みから快楽へすぐにすりかえた。丹念に腸壁を擦り上げられるたびに、じわりと腰が熱くなる。もどかしい快感にわずかに尻が揺れ始めた。
「イルカちゃん、色っぽい声で鳴くのな」
アオバがイルカの胸の先端に舌を這わせる。
何でここに三年のアオバが・・・。他にも気配を感じ首を巡らすと部屋の中で見覚えのある生徒三人に組み敷かれているハヤテが視界に飛び込んできた。ハヤテの股間に顔を埋めている人物を見てイルカは目を見開いた。
(イズモ・・・)
気が付けばこの部屋にいる者の殆どが友人として、部員として付き合いのある人間ばかりだ。それが全員全裸で絡み合っている。
(み、みんなホモだ!!!)
あんなに甲斐甲斐しく世話をしてくれたイズモは、ハヤテの股間に顔を埋めたまま卑猥に頭を上下させている。ハヤテはイズモから口淫を受けながらライドウと深く口付けている。遠目からみても赤く色づいたハヤテの胸の突起にはコテツが吸い付いている。
自分はといえば部長のゲンマに後抱きに押さえつけられ尻を好き勝手弄られている。あんなにきつかった後口はぐちぐちと水っぽい音を立てて、今は易々とゲンマの指を飲み込んでいた。胸にはアオバが張り付いていて両方の乳首を舌、歯、指を駆使して刺激している。擦られすぎて、乳首は真っ赤だ。
もう、驚きすぎて思考はプツリと途絶えてしまった。この光景は現実なのだろうか。
(ありえない・・、ある訳無い)
現実じゃないなら、そのうち醒める。
今の状況はイルカの許容範囲を大きく超えていて、イルカは現実逃避を図った。
「イルカちゃん、集中してよ」
アオバが片手を筒状にしてイルカの半立ちの竿を扱き始めた。
「ふっ・・う、ううっ・・」
逃げようにも後口はゲンマの指で縫いとめられていてどうしようもない。アオバの手の動きに合わせてゲンマも指の出し入れを激しくしていく。
「あ!あ!ああっ・・!!」
快楽は出口に向かってどんどんせりあがる。
ずるりと指を引き抜いてゲンマが軽くイルカの腰を持ち上げる。柔らかく解れた入り口に猛った先端を宛がうとその後はイルカの腰を軽く支えるだけにする。
「やあああぁ!!」
自分の身体の重みでイルカはずぶずぶとゲンマのペニスを飲み込んだ。根元まで性器を収め、絡みつく熱さにゲンマはぶるりと身体を震わす。
「どう?イルカちゃん」
「きっつ、マジ気持ちいい」
ゲンマは胡座をかいた状態で自分の上に座るイルカをゆさゆさと揺らし始める。
「あっ!・・っ!はあ!」
突き上げられる度に堪らずに声が漏れてしまう。顔を紅潮させ眉根を寄せるイルカの媚態にアオバは思い切り唾を飲み込む。
イルカは自分の鼻先に青臭い匂いを感じた。唇を熱い肉でぬるりと撫でられる。きつく閉じた瞼を開くと口元にはアオバの赤黒い性器が押し付けられていた。
「や!やだ!嫌っ!!」
「頼むって、イルカちゃん」
アオバは聞く耳持たずイルカの顎をグッと掴むと一気に自分のペニスをイルカの口腔内へ押し込んだ。
「んんーーー!!」
嘔吐感に目が眩む。喉奥まで無理やり突っ込まれ呼吸が出来ない。押し出そうと必死に舌を動かせばアオバはますます口元に腰を押し付けてくる。
(し、死ぬ・・・・)
意識を手放しかけたときアオバがゆるゆると抽挿を開始したので、かろうじて呼吸だけは出来るようになった。
「歯、立てないでね」
イルカの舌技には期待していないのかアオバはイルカの後頭部を掴むと好き勝手に腰を使い出した。ゲンマがイルカの性器に手を伸ばす。萎えかけたイルカのペニスをきつめに扱き上げる。
「ああ!」
イルカが大きく口を開けたことで一度はボロリとアオバの性器がこぼれ出たが、それはすぐさまイルカの口に収められる。
「ぐっ!ふうっ・・んむ・・!」
上からも下からも突っ込まれて気持ち良さよりも苦しさの方が勝る。それでもゲンマが爪の先で亀頭の中心をきつめに抉ればびくびくと腰が跳ねる。ゲンマはそのまま亀頭を爪で嬲りつつ手荒に竿を扱く。
「んんん!!!」
イルカはゲンマの強引な手淫で二度目の絶頂を迎えた。イルカの締め上げにゲンマも堪らず腰を震わせ最奥に精を放つ。
「くっ・・・イルカちゃん、飲んで・・」
イルカは自分の口内で質量を増すアオバの性器に怖れをなした。アオバはイルカの後頭部をしっかり掴んで逃がさない。
「!!!」
アオバはイルカの喉奥に思い切り射精した。射精後もアオバはうっとりとイルカの頭を抱えたままで腰を離そうとしない。
「うう!うーーー!」
がつがつとイルカから太腿を殴られてアオバはようやくイルカの口内から性器を引きずり出した。
「ん!んんん!」
喉奥に詰まった精液を新鮮な空気を求めて涙ながらにイルカは飲み込んだ。
脱力したイルカを抱きかかえたままゲンマはゆっくり布団の上に転がった。イルカを横抱きにしながらイルカの後口から萎えた性器を引き抜く。
「んー、イルカ。大丈夫か?」
ゲンマがイルカを後から覗き込むと、顔を赤らめて涙目のイルカがきっと睨みつけてくる。
(・・かわいい・・・・)
抵抗しても、泣き叫んでも、全ての素振りが相手を煽ってしまうとイルカはわからないのだろう。
ゲンマが思わずイルカに口を寄せていくとイルカの身体がびくりと跳ねた。
イルカの下肢に目をやると、イルカの股間にコテツが顔を埋めている。
「ヤ、もう・・痛。・・ヤメッ・・!」
ゲンマから手荒な手淫を受けて敏感になりすぎているのだろう。それでも口では拒否しながらイルカは断続的に身体を震わせる。
助けてやるべきか・・・。ゲンマがらしくない事を考えていると、肩先をライドウに掴まれた。
「ゲンマ、交代」
アオバはいつの間にやら移動してハヤテに圧し掛かり、イズモは赤く腫れたイルカの乳首に指を這わせている。
「お前ら・・・優しくしてやれよ?」
(わりぃ、イルカ。これからは部活を(なるべく)頑張るから許してくれ!)
心で詫びつつもゲンマは既にハヤテの身体に気を取られている。イルカの背中からゲンマが身体を離すとイルカは力なく仰向けになった。そこに群がるライドウ、コテツ、イズモ。
(サルが盛りやがって)
呆れたように一瞥をくれてやってから、ハヤテとアオバに合流するサル一匹。
狂宴はまだ終わらない。